緑陰寸評:司家の相撲 /熊本

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 熊本市の藤崎八旛宮参道沿い。マンションの入り口脇に「吉田司家跡」の碑がひっそりとある。江戸時代に横綱制度を考案して歴代横綱に綱を与え、相撲の故実を伝えてきた吉田司家を知る唯一のよすがである。
 「大失態でした。すべて私の責任です。多くの人に迷惑をかけてしまい反省しています」
 25代当主の吉田長孝さん(63)は悔やむ。86年、事業に失敗して多額の負債を抱えた。敷地は競売にかけられ、マンションに姿を変えた。800年を超える司家や、相撲に大きな汚点を残した。相撲協会との関係も中断したままだ。貴重な財産をすべて失った。
 ただ情熱だけは失わなかった。「正しい相撲を伝えたい」。

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そんな考えに揺さぶられ、23代吉田善門の生涯を本にまとめている。明治時代に起きた廃止論を押しのけて危機を救い、国技隆盛に力を尽くした善門を中心に、土俵の作法・礼義や歴史をつづる。昨秋に執筆を始め、まもなく書きあげる予定だという。
 朝青龍騒動に力士暴行死、伸びない日本人関取、新弟子の減少。かつてない逆風を受ける大相撲に、吉田さんは「協会も親方も力士もぬるま湯につかって努力を怠っている」と厳しい。「相撲は日本が守り続けなければならない文化です」「改革は必要だが、相撲を知らない人に任せても成功しない」と力説する。失敗を経験したからこその意見だろう。
 熊本には相撲にゆかりの人物や土地が多々ある。昨年11月に発足したNPO法人「行司」は、相撲の研究や情報発信をする...

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(引用 yahooニュース)


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